標高5500メートル　一日の気温差70度以上という過酷な条件の中で「生き抜く特別な力」を備えた高山植物が存在します。
「アルパインフラワー」と言う名前のこの植物は、樹液が不凍液のように凍らない成分でできており、なおかつ重い雪の下で押しつぶされる事のないよう、定期的に発熱するヒーターの機能も備えているのです。こうして想像を絶する過酷な条件の中でも生き抜くことができ、春にはきれいな花を咲かせます。

ビジネスの世界に目を向けてみると、厳しいと言われている業界でも、なぜか確実に成長している企業が存在します。どんなに難しい状況にさらされても、見事に克服し、逆境をバネに成功を手にする企業が確かに存在するのです。そうした企業が持つ「生き抜く特別な力」とはいったいなんなのでしょうか？

それは、状況の変化に適応する能力です。現在の状況をいち早く察知し、それに合わせて「変われる」行動力とスピードこそ企業の明暗を分けるといっても過言ではありません。組織の柔軟さは、人材の柔軟さに大きく左右されるのです。　「人」と「意識」にスポットを当て今後どんな取り組みをすべきかを真剣に考えたいものです。