カーナープロダクトマンスリーコラム

脳は「知っていること」と 「理解できたこと」にしか反応しない

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食べたことのないものの「美味しさ」を説明することはできません。また、食べたことのないものを、食べたいと思うこともほとんどありません。例えば先日知人のアメリカ人が、鮨屋で「ウニ」を見てひと言、「きもちが悪い」と言っていました。好き、嫌い、欲しい、欲しくない、買いたい、買う必要がない・・・といった判断はあくまでも「知っていること」「理解していること」の中で、 行なわれるのです。

 

このことは、ビジネスにおいて「相手の知識レベルに合わせて話す」ことの重要性を物語っています。専門用語や業界用語を使って説明しても、相手に理解してもらえなければ意味がありません。1語理解できない言葉が含まれているだけで、理解力は半減するといわれています。わたしの経験では、「その言葉は理解できません」という相手はほとんどいませんので、結局なんとなく伝わらない、なんとなく信用できない、具体的に見えないといった反応になってしまうのです。

 

では、どのようにすれば良いのでしょうか?一番い方法は、誰が聞いても理解できる表現を使うクセをつけることです。中学生、高校生に話すイメージでちょうど良い話し方ができるでしょう。説得力のある、人を動かす話は100%わかりやすい話です。「理解できて」始めて、判断の土俵にあがったことになるからです。

 

1つ注意しなければならないのは、平易な言葉をつかっても、相手が「ばかにされている」と感じないように工夫しなければなりません。知識と経験がないと思われてしまうような話方もマイナスです。
わかりやすく、しかも信用と信頼を得られる話方をすれば、成果に大きな影響を与えることでしょう。

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