カーナープロダクトマンスリーコラム

値下げとは「企業努力の放棄」

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競合が現れたり、売上げが下がったりすると「値下げをして何とか乗り切ろう」とする会社があります。仕方なく値下げせざるをえないと言ったほうが正しいのかもしれません。

 

しかし、値下げの効果は、長くても3ヶ月しか続きません。その後は、止め処ない値下げ合戦に巻き込まれることになってしまいます。一度巻き込まれると、そこから抜け出すのは、並大抵のことでは出来なくなってしまいます。

 

こうした危険を冒してまで値下げして売る会社が多いのはなぜでしょうか。バブル時代には、売上げさえ上がっていれば、銀行からいくらでもお金を借りることができました。少々無理をしても、売上げを確保することが、企業としての信用を保つために必要だったのです。「赤字でもいいから、とりあえず売上げを上げる」という悪しき習慣をいまだに拭い去ることができないのです。

 

値下げは、「麻薬」のように危険な逃れ道です。一度値下げを行うと、坂を転げ落ちるように、後に引けなくなってしまいます。 値引きをして売るということは、実際のところ「企業努力の放棄」だと言っても過言ではありません。 「もうこれ以上、付加価値をつけることができません」「今のサービスが限界です」 と最初から白旗を揚げているようなものだからです。

 

はっきり断言できることですが、長い目で見て値下げをして成功した会社は一社もありません。安易な値引き営業は「麻薬」のように静かに企業をむさぼり、死へと追いやってしまうのです。

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